【特別寄稿】
コロナ禍からのまちなか♂復戦略
4段階の回復プロセス・英国IPMが提示!
世界タウンセンターマネジメント協会 特別理事 南部 繁樹 氏
現在、世界各地ではコロナ禍で「まちなかが疲弊」しています。その中で、いち早くまちなか再生≠フ取り組み方法を提示したのが英国のIPMです。それは、「COVID-19回復フレームワーク(枠組み)」としての4段階の手順にまとめ上げられました。これにより、英国はもちろん、欧州、米国の各都市で活用されていることをIPMは報告しています。
インタビュー
100年後を見据えた質の高いまちづくりを
㈱松本純一郎設計事務所 代表取締役社長 松本 純一郎 氏
「建築・まちづくり基本法を考える会」では、2016年の発足以来、建築・まちづくりの公共性、文化性、生活環境の重視という理念に基づき、我が国の建築や都市の質の向上を目指すための理念法である「建築・まちづくり基本法」の制定に取り組んできた。松本純一郎会長に、基本法の意義などを聞いた。
◆青葉区
複数の再開発で都心活性化
仙台市の地価上昇をけん引する青葉区。都心部では、複数の再開発が動き出した。仙台市が進める「せんだい都心再構築プロジェクト」が大きな力となっている。同プロジェクトを活用した建て替え第1号も決定した。将来を見据え、人を集めることができる、より魅力的なまちづくりが必要となる。
◆宮城野区
物流関係が狙う日の出町、扇町
2021年2月、新たな複合ビルがオープンする仙台駅東口。東口を擁する宮城野区の不動産は不動産投資という視点で見ても人気が高く、新型コロナの影響も今のところは顕在化していない。逆に、物流関係など工業地域系の大区画を探している人が多いという。不動産の多様さが、宮城野区の底力であり、魅力でもある。
◆若林区
荒町エリアで東西線が地価けん引
仙台市地下鉄東西線開業後、急成長を続けてきた若林区。もちろん地価もうなぎ昇りの様相を呈していたが、ここに来て鈍化の動きが出てきた。住宅用の土地は総じて高いが、人気のエリアがある。東部で再開発も進んでおり、若林区が今後どのような道を歩むのか目が離せない。
◆太白区
あすと長町、上昇幅縮小へ
19年に平均変動率が2桁台の伸びを示していたあすと長町は20年は1桁台と上昇幅が縮小、落ち着きを見せ始めている。しかしながら依然として人気のエリア。太白エリアは全体的に平均変動率は上昇しており、高値安定が続いている。一方、新型コロナ感染症の影響か賃貸住宅に空きの気配も出始めている。
◆泉区
泉中央のにぎわいが価値高める
20年度の調査で泉区の変動率の伸び率が鈍化し、泉パークタウンの寺岡は下落に転じた。しかし、地下鉄南北線の起点駅で、仙台市の北の拠点でもある泉中央の人気は高く、現在進行中の住宅開発や総合病院の移転建設、区役所の建て替え計画などが今後の不動産価格にどう反映されるのか注目したい。
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