【青葉区】
消費減退の苦境から独自戦略と連携の
二つを軸に新たな取り組みが進む
衣料品など買回品の購買においても郊外店を下回るなど吸引力低下が進み(宮城県の商圏09年版)、昨年来の金融危機の影響もあって苦戦を強いられるなか、新たな集客策を模索する中心部商店街。その一方で、独自の売り場づくり、新たな連携、プライス戦略など、これまでにない取り組みも進んでいる。中心部以外の既存商店街においても、新たな住民との接点拡大のため、活動が単独から地域との連携へとシフトしつつある。
【宮城野区】
仙台港背後地に水族館建設決定
JT跡地にも大規模商業施設出現
仙台港背後地や仙台駅東口の区画整理事業、JT跡地開発などで商業集積が進む宮城野区は、従業者数が増加し、人口増加も続いている。09年の宮城県の商圏では、地元購買率は買回品が43.6%と前回(06年)より6ポイント上昇。総合でも61.8%と高くはなったが、今回調査では新しい商業施設がカウントされていないため、商圏確立には至らなかった。宮城野区以外の吸引人口がどの程度になるのか、今後の調査に期待したい。
【若林区】
東西線沿線開発で商業機能強化なるか
河原町では再開発検討
仙台青葉商圏、仙台太白商圏の2次商圏などに位置づけられ、自らは商圏を形成していない若林区。買回品の区内購買率が仙台市の他区と比べて低い若林区にとって、建設が進む地下鉄東西線沿線の開発は、商業機能強化の意味でも大きなチャンスだ。しかし、景気低迷を受け、民間開発は停滞状況。一方、河原町商店街では再開発実現へ向け、勉強会が行われている。
【太白区】
長町南地区に仙台市最大の商業施設
地元は新市立病院に期待
太白区の年間小売販売額は約2000億円、商圏空白地区だった同区は、今や泉区と並ぶ大商圏となった。その商圏人口は県人口の28%にものぼる。しかし他の大商圏同様、仙台都心部や郊外店とのエリア間競争にある。その中でザ・モール仙台長町隣接地に新たな仙台最大面積の商業施設が10月末にオープン、さらに吸引力を増す。あすと長町は大型保留地の処分が焦点となるが、新仙台市立病院も動き出し、疲弊気味の地元はそれに期待する。
【泉区】
野村で区画整理事業
食品スーパーの進出続く
タピオとアウトレットのオープンで話題を集めた昨年に比べ、泉区で今年は大きな動きはない。大規模開発では唯一野村の区画整理事業が進行中だが、中山の開発は頓挫し泉中央の再開発計画も動きがない。商圏吸引人口はわずかに減少している。一方スーパーの激戦状態は継続中だ。09年に2店がオープンし10年にも2店がオープン予定だ。 |